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選ばれる理由が“伝わる”かどうかが、今の塾には求められている
かつては、保護者同士の口コミや生徒間の紹介、地域での知名度だけで、十分な集客ができる時代もありました。今でも地域密着型の塾では、こうした紹介経由の集客は決して少なくありません。
しかし最近では、以下のような変化が起きています。
- 1教科だけに特化した専門塾が増え、学習ニーズが多様化
- 同じ学区内に複数の選択肢が存在する状態が当たり前
- 保護者も生徒も、ネットで比較・検討する時代にシフト
結果として、「どの塾がいいのか、自分に合っているのか」が、以前よりも選びにくくなっているのが現状です。
だからこそ重要なのが【ホームページで“選ばれる理由”をきちんと伝えること】です。多くの保護者や生徒にとって、最初に見るのは検索で出てきた塾のホームページです。チラシや紹介で名前を聞いた後も、「どんな塾か確認してから問い合わせしよう」となるケースが主流です。
そのため、「ホームページに何を載せるか」「どんな順番で情報を見せるか」が、塾選びの判断軸として非常に重要になってきています。
信頼される塾のホームページに必要な6つのページ
ホームページに載せるべき情報は、実はそんなに多くありません。まずは以下の6つの構成をベースに考えてみましょう。
ホームページは「伝える順番」も大事
情報の“内容”と同じくらい大切なのが、「順番」と「流れ」です。閲覧者が安心して次のページに進みたくなる流れを意識しましょう。
■CMS(更新できる仕組み)があると安心
Web制作会社と事前にヒアリングや運用方針についてしっかり話し合わずに進めてしまうと、公開後の更新作業のたびに費用や時間が余計にかかってしまうことがあります。
そのため、あらかじめCMSを導入して、日々の「お知らせ」や「スケジュール変更」などを自分たちで更新できる仕組みを整えておくことが理想的です。
教室だより/イベント報告/夏期講習の案内 など日々の活動を簡単に発信できるだけで、保護者や見込み生徒にとって「ちゃんと運営している感」が伝わるサイト**になります。
■写真とコピーが“塾のらしさ”を伝える
デザインやページ構成ももちろん大切ですが、塾の印象を大きく左右するのは、“目に入る写真”と“言葉の温度感”です。
なかでも、塾のWebサイトを見るのは、最終的な意思決定を担う保護者の方がほとんどです。お子さまのために安心して選びたい、という気持ちから、できるだけ多くの情報を集めようとされています。
しかし現実には、忙しくて見学や体験に行けない方も少なくありません。そんなとき、ホームページに掲載された写真とコピー(言葉)が、「ここは安心して任せられるかどうか」の判断材料になります。
特に効果的なのは以下のような内容です:
塾の雰囲気が分かる写真(清潔感、設備、人数感など)
講師の表情や立ち姿が見える写真(人柄の伝わる笑顔や生徒との距離感)
理念や指導方針、講師の想いが表れたコピー文(大切にしている価値観)
これらを丁寧に表現することで、「なんとなく良さそう」ではなく、「この塾なら、うちの子に合いそう」という納得感を得てもらえる可能性が高まります。写真や言葉の選び方次第で“世界観”や“信頼感”はしっかりと伝えられるのです。
■更新が止まったままだと、逆効果になることも
たとえば、お知らせ欄が1年前のまま、「冬期講習のお知らせ(2023年)」のままになっていたら…?どんなに立派なデザインでも、「本当にこの塾、やってるのかな?」と不安を感じさせてしまいます。だからこそ、運用のしやすさ・更新のしやすさまで含めて、構成を考える必要があるのです。
まとめ:まずは“伝えるべきこと”を紙に書き出してみよう
塾のホームページは、難しいコンテンツや派手なデザインよりも、「どんな場所で・誰が教えていて・ どう通えるのか」この3つのポイントを抑えることが重要です。まずは「どこに」「何を」載せるべきかを整理し、あなたの想いが伝わる構成を考えてみてください。